こんにちは、Blenderを使い始めて1年目になるトナカイです。
キャラクターをメインに3DCGを学んできて、ちょっとしたモデリングであれば自力でできるようになりました。脱初心者くらいにはなったのではと思います。
とはいえ、まだまだ複雑なアニメーションは作れませんし、モデリングもうまくいかないことがあります。上の画像でも、髪の毛のグラデーションの付け方に失敗しています。
でも! 最近まで初心者だったからこそ! 初心者のつまづきポイントがよく分かる! はず!
と思ったので、Blenderを初めて使う人はどんな教材を使うと学習しやすいかについて解説しようと思います。
結論を先に書いてしまうと、「まず始めに禅Zenさんの動画を見ようぜ!」になります。
こちらです:【第1回】ワニでもできる!モデリングforVRChat – Blender2.8さわってみよう (youtube.com)
どうBlenderを学んできたか
最初に、トナカイの1年間の学習の歩みをまとめます。
最初は友さん執筆の『今日からはじめるBlender3入門講座』から始めました。
今日からはじめる Blender 3入門講座 | 友 |本 | 通販 | Amazon
これを読みつつ、手持ちのパソコンであるSurface Pro7にBlenderをインストールするところから始めました。
ただ、この書籍は完走できず、Chapter 2「モデリングをしよう」で学習を中断しています。
Blenderの動作が重すぎて学習が進まなかったためです。オブジェクトモードから編集モードに変えても、マテリアルの設定にも30秒ほどフリーズしていました。
この時は「Surface Pro7ではBlenderは使いにくいんじゃないか?」と思い、Blenderの学習を止めました。パソコンを買い換えてからもう一度学ぼうと思っていました。
※が、Surfaceだったからフリーズしたというよりも、SSDカードにBlenderの実行ファイルを入れていたことが動作遅延の原因だったみたいです。
パソコン本体にBlenderをインストールした所、学習に支障がないくらいには動作が早くなりました。Surface Pro7でも、基本的なモデリングができるくらいのスペックは備わっています。
数か月経ったころ、もう一度Blenderの学習を始めました。Blenderを使うとARができると聞いたからです。キャラクターを作ってARにしたら面白いんじゃないかと思いました。
『今日からはじめるBlender3入門講座』ではキャラクターモデリングの章まですすめていなかったため、この時点ではキャラクターモデリングに関する知識は持っていませんでした。
そこでインターネットでキャラクターモデリングのやり方について調べていた所、禅Zenさんという方の動画を見つけました。
【第1回】ワニでもできる!モデリングforVRChat – Blender2.8さわってみよう (youtube.com)
この動画に出会えたことで、Blenderの学習が速くなりました。
これはデフォルメキャラのモデリング方法について解説した動画なのですが、
- わかりやすい!
- ショートカットキーの説明が丁寧!
- 動画と同じように操作すれば基本的につまづかない!
と、初心者にやさしい教材になっています。
Blenderを使うにあたって、ショートカットキーを活用できるかどうかが、学習スピードに深く関係しているように感じています。
特に、視点の変更や点の拡大・縮小などはよく使うコマンドなため、使い慣れていないと作業効率が悪くなってしまいます。
禅Zenさんの動画でショートカットキーに慣れておいたことで、後々書籍での学習が楽になりました。
禅Zenさんの動画では簡易的なキャラクターモデリングをしていたため、リアルに近いモデリングもしてみたくなりました。
そこで使ったのが緋子さんの『Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド』です。
Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド (Compass Booksシリーズ) | 緋子 |本 | 通販 | Amazon
表紙にある猫耳のキャラクターのモデリング方法を解説している書籍です。モデリング、スキニング、表情の作り方などが解説されています。
この書籍を参考にしたところ、記事最初のモデルが作れるようになりました。
3カ月前は単純なモデルしか作れなかったので、結構成長したんじゃないかと思います。
〈3カ月前に作ったキャラクター〉
学習の反省点
こんな感じで1年間Blenderの学習を進めてきましたが、今思うと、最初に禅Zenさんの動画を見ておけば、もっと効率良く学習できたと反省しています。
理由は次の2つです。
1.ショートカットキーを使い慣れていないと、学習スピードが落ちてしまうから
Blenderの操作はマウスの操作でもできるのですが、ショートカットキーを使ったほうが格段に作業が速くなります。
速く操作できれば学習効率が上がりますし、作業も進めやすくなります。
2.視点操作に慣れていないと、解説と同じモデリングにならないことがあるから
Blenderで解説と同じ操作をする時は、解説と同じ視点でオブジェクトを操作しないと、解説と異なるモデリングになってしまいます。
例えば、正面から見た時には同じように操作できていたとしても、横から見るとずれが生じている、といったことが起こり得ます。
〈例〉
「真正面の視点にした状態で点を右上に動かす」と解説されている時を例にします。
真正面の視点になっている状態で点を動かすと、縦横方向の位置は変わりますが、奥行きは変わりません。
奥行(緑の軸)方向には点が動いていない
しかし、真正面の視点になっていない状態で点を右上に動かすと……
解説記事と異なり、点が青い軸からずれてしまいます。
解説に近いモデリングをするためには、視点操作に慣れることが大切です。
解説と自分が作っているモデルとの違いに気付かないまま作業を進めると、かなり作業が進んだ段階で修正箇所に気付くことになり「せっかく進めたのにやり直しかー!」となります。挫折の原因になりかねません。
禅Zenさんの動画では視点操作についても細かく説明されているので、このようなミスを防ぐことができると思います。
おすすめの学習方法
最初に禅Zenさんの動画を見ることをおすすめします。
この動画でBlenderの使い方に慣れた上で、『今日からはじめるBlender3入門講座』などの書籍を読むと、理解が速くなります。
トナカイは『Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド』をキャラクターモデリングの参考にしましたが、これを学習の最初に読むのはおすすめしません。
キャラクターモデリングの説明が丁寧な分、Blenderの基本的な操作方法については軽い説明に留まっているためです。
初心者には少し難易度が高く、Blenderの画面構成やショートカットキーに慣れていない状態で進めると挫折する気がします。
禅Zenさんの動画を見て、自分でもデフォルメキャラが作れるようになってから読むと、ちょうど良いのではと思います。
〈おすすめ書籍〉
今日からはじめる Blender 3入門講座 | 友 |本 | 通販 | Amazon
Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド (Compass Booksシリーズ) | 緋子 |本 | 通販 | Amazon