こんにちは、トナカイです。
この記事では、Blenderのグリースペンシルの使い方の基礎を解説します。
グリースペンシルを使うと、手書きの線をカーブやメッシュに変換できます。複雑な模様などをモデリングする時に便利です。
グリースペンシルを追加する
オブジェクトモードで、Shift+Aで「グリースペンシル」→「ブランク」を追加します。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil1.png)
追加したグリースペンシルを選択した状態であればドローモードが選択できるので、これに切り替えます。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil2.png)
これで、絵を描く準備ができました。
ドローモードの使い方
ドローモードでは、ワークスペースへの書き込みができます。ここでは、基本的なツールであるドローと消しゴムを使ってみます。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil4-305x1024.png)
ドローを選択した状態でマウスをドラッグすると、画面に線を引けます。
※MicrosofttのSurfaceを使っている場合など、直接書き込みができるのであればペンを使うと便利です。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil5-1024x710.jpg)
描いた線を消したい場合は、消しゴムを選択してから、マウスをドラッグします。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil6-1024x711.jpg)
せっかくなので、リボンみたいなものを描きました。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil7-1024x711.jpg)
なお、名前は「プロパティ」→「オブジェクトデータプロパティ」から変更できます。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil8-544x1024.png)
グリースペンシルをカーブに変換する
グリースペンシルをカーブに変換します。
ドローモードからオブジェクトモードに切り替えて、ワークスペースの上部にある「オブジェクト」から「変換」→「ベジェカーブ」(または「パス」)を選択します。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil9-1024x714.jpg)
カーブオブジェクトが増えました。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil10.png)
グリースペンシルを非表示にすると、カーブそのものを確認することができます。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil11-1024x709.jpg)
ひょろひょろの針金みたいなので、カーブオブジェクトの「オブジェクトデータプロパティ」から深度を大きくします。ついでに端をフィルにもチェックを入れておきます。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil12.png)
※カーブの使い方については、こちらの記事も参考にしてください。
これで完成です。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil14-1024x705.jpg)
マテリアルを使って色を付ければ、もっとリボンらしくなります。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil15-1024x715.jpg)
グリースペンシルを使うメリットとデメリット
グリースペンシルを使うメリットは、速く複雑なオブジェクトを作れる点にあると思います。
今回作ったリボンは、2分足らずで作れました。
もし、グリースペンシルではなくカーブを使って同じ形のリボンを作ろうとすると、もっと時間がかかってしまいます。
デメリットは、どうしても手書きゆえの歪みがでてしまうことでしょうか。
今回作ったリボンも、近くで見ると歪みがわかってしまいます。
![](https://tonatosho.com/wp-content/uploads/2024/02/pencil16-1-1024x730.jpg)
特にマウスを使う場合には、書きづらくなってしまうのは難点です。
服の小物のように、近くで見るものでなければ、マウス描画でも十分なクオリティになるかも知れません。