Cubaseには、ドラムパターンという機能があります。
Cubaseに搭載されているドラム演奏のパターン。
パーカッションの打ち込みをする必要がない上にベロシティ(音量)の調整もされているので、とても便利。
※ドラムパターンの作成方法についてはいつか記事にしようと思います。
ドラムパターンは、「インストゥルメントの編集」からイベントにドラッグすることで反映されます。
例えば、Colorfast-Introというドラムパターンは4小節で構成されており、これをイベントにドラッグすると4小節分のドラムが作れます。
ところがある日のこと。
同じ手順を踏んだのに、小節の終わりとずれるのです。なぜ?
この疑問を解決しようというのが、今回の記事の目標です。
いろいろ試したところ、
BPM(テンポ)を変更するとフレーズと小節がずれる
という場合は、
「プライマリータイムフォーマットの設定が『秒』になっていること」
が原因の可能性があるとわかりました。
設定を「秒」ではなく「小節/拍」に変更すると、小節とのずれが直るのではと思います。
以下では、直し方の詳細を説明します。
不具合その1:BPM(テンポ)を変更するとドラムパターンがずれる
解決法の詳細を説明する前に、どんな不具合が起こっているかを見ていきます。
これはドラムパターンの1つであるHaywire-Introを使った時の例です。
テンポ120、4小節のドラムパターン
これを使うと、線にあったフレーズができます。
しかし画面下部にあるBPM(テンポ)を変更すると、線とフレーズの終わりがずれてしまうのです。
例:BPMを170に変更したとき
不具合その2:ドラムパターンによってはBPMを変更しなくても小節線からずれる
今度はGreen Diego-Fill1というドラムパターンを使ってみました。
テンポ171、1小節のドラムパターン
1小節のドラムパターンなので、下の画像の通りになると思っていました。
ところが実際にはこうなってしまいました。
原因:プライマリータイムフォーマットが「秒」になっていた
こうなった原因はプライマリータイムフォーマットの設定にありました。
イベントの表示方法のフォーマット。「小節や拍」を単位にするだけではなく、「秒」を単位にすることもできる。
小節/拍を単位にすると、以下の画像のように表示されます。
これを、秒単位での表示に切り替えると以下の画像のようになります。
想定外の結果になったときは、イベントの表示方法が秒単位だったためにドラムパターンがずれてしまっていたのです。
解決方法
プライマリータイムフォーマットの設定を「秒」から「小節/拍」に変更すれば直ります。
テンポが表示されている場所のすぐ左に、時計のマークが表示されています。これがプライマリータイムフォーマットを設定するアイコンです。
時計マークをクリックすると以下の画面がでてくるので、設定を「小節」に変更してみてください。
これで小節線とドラムパターンが合うようになると思います。
まとめ
ドラムパターンと小節線がずれるときは……
プライマリータイムフォーマットを見てみよう!
以上です。